少し自慢になりますが「ちえびじん」はフランス パリで開催された日本酒コンクールKURA MASTER2018に於いて出品酒の１位に頂けるプレジデント賞の栄誉を頂きました。
人生の運をここで使い果たしたかもしれません。
当時一番困る質問が「プレジデント賞受賞の理由は何だと思いますか？」でした。
色々と考えましたが15年前に立ち上げた「ちえびじん」には２つのコンセプトがあります。
①ワイングラスで楽しむ
②チーズと合わせて楽しむ
まず一つ目、日本酒は注いで注がれての文化がありますが私自身が大阪でのサラリーマン時代にあまりお酒が強くなく注いで注がれてを繰り返し潰れた経験が何度もありました（笑）注いで注がれての文化も良いけど自分のペースでゆっくり味わいたい。その為にはワイングラスで楽しむ日本酒を醸そうと思いました。潰れた苦い経験も今となっては方向性を決める貴重な経験です（笑）
次に二つ目、単にチーズ好きという事もあり「チーズ検定」を受験するくらいチーズが好きな私ですが地元大分県は関アジ・関サバ・城下カレイなど新鮮なお刺身が有名ですが肉料理や西洋の料理を楽しむ機会も増え今後は地元酒との差別化の為にあえて西洋料理その中でもチーズ料理に合うような酒質設定をしようと考えました。この２つの「ちえびじん」のコンセプトとフランスKURA MASTERでの審査方法・審査基準が相まって受賞を頂けたのだと思っております。
受賞以来2018年からフランスの輸出が始まりましたが現在お陰様で５種類のお酒をフランスに輸出しております。
「ちえびじん 純米酒」「ちえびじん 純米吟醸 山田錦」「ちえびじん 純米大吟醸 山田錦」「ちえびじん紅茶梅酒」「本格梅酒 ちえびじん」以上５種類になります。
「ちえびじん」の輸出の条件としましては輸出用にお酒を醸すのではなく地元大分で飲まれても首都圏で飲まれてもフランスなどの海外で飲まれても同じ商品、同じラベルで輸出するという事を徹底しております。
実際に2018年にパリのレストランで「ちえびじん」を見た時に、普段私も飲んでいる酒がパリの地にありパートさん達が愛情込めてラベルを貼った酒がパリにある事自体が嬉しかったですし、他国でも「どこどこの国で「ちえびじん」あったから飲んだよ～」と連絡をくれる事もあり、やはり普段国内で飲まれている酒が他の国で飲まれている事が私や社員のモチベーションアップにも繋がります。
前置きが長くなりましたが１０月２３日（月）日本時間18時 フランス時間10時からマスタークラスというソムリエ、プロフェッショナル向けのセミナーを行いました。今回「ちえびじん」の担当講師をして頂いたソムリエはDavid Biraud,MOF。
世界ソムリエコンクール第2位・第5位を含むソムリエらが日本酒スタートアップの2代目アンバサダー就任｜株式会社Khariisのプレスリリース (prtimes.jp)
フランスのソムリエコンクールで優勝されたり世界最優秀ソムリエコンクール２位になったりと
素晴らしい経歴の持ち主に担当して頂き大変光栄です。
その場でひとつづつ聞き酒した感想を参加者に丁寧にお伝えし、参加者も熱心に聞き酒されたりメモを取って勉強しておりました。
参加者もプロという事もあり皆真剣ですね。
※余談ですが先日、国税庁主催の「日本酒＆フレンチ・ガストロノミー料理とのペアリング」をテーマにした食事会で「本格梅酒 ちえびじん」が採用されました。
最初と最後に私の方から蔵の方向性や「ちえびじん」の酒造りに対する想いなどを述べさせて頂き参加者皆様からの質問に対する返答をさせて頂きました。
私自身もプロフェッショナルの皆様のご意見を頂き大変勉強になりました。
私の方からもいくつか質問させて頂きました。
「どの商品が一番好みでしたか？」との問いに
意見は別れましたが一番多かったのがプレジデント賞を受賞した「ちえびじん 純米酒」。
しかし皆、味わい違いをどうお料理との相性に繋げるかを考えながら試飲しているので、何が好きで何が苦手ではなく、このお酒を自分達は各々でどう表現させるのかと言った意見を頂き私の方が勉強になった会となりました。
「ちえびじん」の課題は日本酒・リキュール共に地元杵築の農家さんから良質な原料を頂いているにも関わらずその魅力を発信しきれていない事。又日本酒に関しては地元の農家さんとのコミュニケーションをもっと密にしていく事が必要で、ゆくゆくは地元産１００％の「ちえびじん」にしていかなければならないと改めて思いました。
課題を一歩づつ克服する事でプロも認める「ちえびじん」に成長して行きたいと思います。運営の皆様・参加者の皆様本当にありがとうございました。
夢は「智恵美人×ちえびじん」を世界酒へ！！
