9月は汗だくになりながらの酒造りでしたが
10月に入り少しづつ朝晩の気温が下がり仕込みも少しは楽になりました。
このまま一気に秋に突入と行きたいですね!
さて、「ちえびじん」シリーズで唯一の燗酒推奨商品の
「ちえびじん 生酛純米酒」が発売となりました。
早いもので今年で発売から8年目を迎えます。
中野酒造も昔は生酛造りをしていたと思いますが蔵で40年近く働く社員も
生酛造りの経験はなく8年前は全くゼロからのスタートとなりました。
最初は生酛造りに関する参考書などを読みあさり色々な方にアドバイスを頂き
この8年でも試行錯誤を繰り返しながら今の酒質となりました。
生酛造りは雑菌汚染の可能性もある事から弊社では寒さが厳しい1月に仕込みますが
今年の1月は特に寒く、蒸米・麹米・水を手で混ぜる「手酛」と呼ばれるの作業は死ぬほど寒かったです。
生酛の造り方は蔵によって色々違いがあるかと思いますが
造りも複雑で発酵期間も長い生酛造り。
全量生酛で醸している酒蔵は本当に尊敬します。
では「ちえびじん」は何故生酛を造るようになったのか?
それは燗酒でお薦め出来る商品を造りたかったからです。
生酛造りから生まれる自然の乳酸の味わいを活かした燗酒を造りたかったからです。
燗酒を推奨する限りには全国燗酒コンテストに出品しようと4年前から出品しておりましたが
落選し続けておりました(涙)出品にもお金が掛かります。
「社長、今年は出品どうしますか?」
と聞かれる度に気まずさはありましたが
「今年も出そう!」と決めて4年越しで入賞出来た事は嬉しく
賞ありきではありませんが今年は更に自信を持ってお薦め出来ます。
ちなみに燗酒コンテストは45度で審査されているようです。
個人的には常温で頂いてますが今年は9月に入り久々に秋刀魚の水揚げが好調との事で
大分県産のカボスを絞った秋刀魚と共に生酛純米酒を頂きたいと思います。
是非皆さんも色々な温度帯でお楽しみ下さい。
「ちえびじん 生酛純米酒」は全国50店舗の特約店様にて発売中。
特約店様のお問合せは蔵やこちらのメッセージでお気軽にどうぞ。
個人的にも食欲の秋と共に沢山の日本酒を楽しみたいと思います。